雨の中、サントリーホールへ、大汗かきました。
2009年 11月 19日
十時過ぎから雨が降り出し、お客様はまったく見えません。厚着していても寒いです。
サントリーホール小ホールの今日の催しは「ハープコンサート」、知り合いの方が2段スタンド花を3基まとめてくれました。今日の出演者を応援しているようです。自分の花の他に友人の分も注文してくれました。
この方と初めて会った時(初老の男性なのですが)、ポルサリーノのハットをかぶり、黒のジャケットに真っ赤なネクタイをして、当店に現れました。その時の印象が強く残っていて「この人の花は真っ赤なバラがいい!」と決めました。
もう一人の男性の花は、黄色、オレンジ。女性の花はピンクとしました。
サントリーホールは初めての搬入なので勝手が分かりません。時間に余裕を持って早めに出発しました。
(正確には15年ぐらい前、車を路上に停め、広場を横切って、ホール正面から花を届けた事がありました)
今回は搬入口より正規ルートで行きます。
搬入口が分からずに、アークヒルズをまず1周。
そして搬入口を見つけ、「サントリーホール楽屋搬入口」にたどり着きました。
この搬入口から長い廊下を60mぐらい歩き、グランドピアノを運ぶ大きなエレベーターに乗り、一階上がり、また40mぐらい歩き、小ホール入り口受付にたどり着きます。(渋谷セルリアンタワー宴会場よりは遠くありません)
2段のスタンド花ですからとても重く、一回に1基しか運べません。1基目を運んでいる時にうっすら汗ばみ、2基目を運び終わった時にはもう大汗をかき、呼吸も荒くなり、ジャケットは脱ぎ、セーターは腰に結び、再びエレベーターホールへ戻る・・・・という展開になりました。
搬入口で入場手続きをしてから完了するまで40分かかりました。(設置場所を主催者と打ち合わせしなければならないのでリハーサル中のホールの中まで行ってスタッフを探したり、導線を調べたり、初めてのところは苦労します)
広いロビーは「大ホール」用、小ホールにはロビーはなく、通路だけです。その通路に飾りました。

この花の後ろは大ホールのロビーとしてし切られ、立ち飲み用のテーブルがいっぱい並んでいました。
店の中では圧倒的な存在感を放つ3つのスタンド花もここではあまり大きく見えません。
やはり、大きなホールなんですね。
ここのホール、警備の人もスタッフもみなとても感じがよいです。所作がマニュアルどおりではなく、自然で身についた応対なのです。お互いに知らなくても、目が会えば、挨拶をしてくれます。気持ちがいいです。
(私がネクタイをして、ジャケットを着ている・・・・というもの多少はあると思いますが・・)
きっと、ここで演奏する人たちは気持ち良く、「仕事」ができることでしょう。
夜9時半すぎ、スタンドの撤去に行きました。暗くなるとよく見えないので家内が助手席に乗り、ナビゲーターをします。「信号が赤になっている。」「歩行者が左にいる。」「この先を左に曲がる。」私の「目」になって注意をしてくれます。
スタンドの花はすべて持ち帰っていただいたようでパイプと桶だけになっていました。
ホール内ですれ違う人々はみな感じがよく、笑顔で挨拶をしてくれます。家内も感心していました。