東映撮影所にお届け
2012年 07月 06日
関越自動車道の入り口近くに位置しているので当店からはちょっと遠いし、土地勘がないので「ナビ」の付いているタントでお届けに行くことにしました。
お届け主はすでに一回御祝のお花を送っているのですが「そのお花は私の本意ではない。」ということで再度、贈る事になったのです。
最初の注文の時は秘書の方から電話があり、二人でやり取りをしました。
ご本人は来客中で直接「聞き取り」をすることができませんでした。
一番優先すべきことは「今日届くこと!」と伺ったので花キューピットで手配し、胡蝶蘭の鉢をお届けすることで秘書の方と合意しました。
お届けされた後、注文主様から電話がありました。
「受取人のそばにずっと寄り添って一緒に息をしているような(亡くなった主人の分身のような)植物を贈りたかった。」
彼女の「想い」をしっかりと聞き取りました。
今は咲いていないけど、育ててくれていれば、気がつけば、ある日突然、花が咲いていた・・・というのがいい。
そして、室内に置いて大丈夫で、しかも管理が難しくなく、強い。
そんな植物は・・・・・。私が思いついたのは「ストレチア」
和名は「極楽鳥花」名前もおめでたくて縁起がいい。
市場に注文をして取り寄せ、当店で80cmぐらいの高さの黒い陶器鉢に植え替えました。
1m80cmぐらいの高さの立派な「観葉植物」になりました。
でも立派な分、とても重い鉢になりました。
よたよたとひとりで何とかタントに積み込み、出発。
お届け先は本館3階。
撮影所に着き、私が重そうにタントから鉢を降ろして台車に載せていると守衛さんが「本館にはエレベーターないんだよ。」
まずは伝票と受け皿、キャスター付き台を持って様子見かたがた管理室に伺います。
何でもよくわかっている若いのにしっかりした女性が対応してくださり、希望通りの置き場所を決めてくださった。
覚悟を決め、気合を入れて、ストレチアを抱きかかえ、一気に3階まで持ち上げた。
部屋に置いた時には全身から汗が噴き出していた。
彼女も同じ依頼主から2回届いたのが不思議だったようで「依頼主の想い」を私なりの言葉でお伝えした。
聡明な彼女のことだから、きっと受け取り主に「想い」が伝わったと思う。