紀伊國屋ホールにお届け、そして回収。
2013年 09月 05日
「以前、そちらでお花をお願いしたことのあるG(地名)のFですが・・・・。」
懐かしい声です。もちろん、憶えています。
Fさんは名古屋近郊にお住まいで、ある俳優さんの「追っかけ」をされています。
当店に比較的近い小劇場で公演のあるときにスタンド花の注文を数年にわたり、頂いていました。
毎年お届けするのは8月20日前後。
劇場に向かう前にわざわざ、当店に足をお運びいただき、「私はこんな人よ。」とお顔を見せてくれたこともありました。
ですが、私たちは3~5年前、3年続けて、オレゴン、ヨセミテ、北欧、スロベニア、クロアチア・・と旅行をしました。
旅行とぶつかり、注文にお答えできないことがあり、それでFさんとのお付き合いも途絶えていました。
そして、また注文を頂きました。とてもうれしいです。そして、ありがたいです。
お届け先、今回は下北沢ではなく、新宿東口紀伊國屋書店4階「紀伊國屋ホール」
ここの搬入は裏の搬入用エレベーターを使い、4階の屋上(?)から引き違いのサッシを開けてホールに入ります。運がいいと搬入用の2台ある車庫に車を停められます。
今回は2回とも停められました。
注文を頂いたのが月曜日、市場から仕入れを済まして、帰ってきてから。
お届けは水曜日、お昼まで。作るのは火曜日。
(火、木、土曜日は切花のせりはありません。園芸市になります)
この時期、この暑さ、ほとんど店頭では花は売れないので注文分以外、仕入れは控えています。
俳優さんのイメージやFさんの好みに合わせ、花の組み合わせをする・・・・という訳には行きません。
在庫をしている花の中で「豪華、上品、長持ち、バランス」を備えた、満足いただける花を考えます。

色々な「色」の入った花になりましたが「豪華、上品、長持ち、バランス」はクリアーできたと思っています。
さて、劇場へのスタンド花の搬入、
劇場、ホールによっては「花」を一切受け付けないところがあります。
受け付けるけれど、ロビーのような来場者の目に触れる場所には置かず、楽屋口に置くところもあります。
この場合は主催者の決済による場合もあります。
いずれの場合もこうなってしまったのは我々「花屋」にも責任があります。
劇場が始末に困るおびただしい数のごみに直面した結果です。
現在、劇場、ホテルともスタンド花搬入可能なところはすべて回収が条件になっています。
都合がつかず、回収の約束ができない場合はスタンド台だけ、持ち帰させられ、花はじかに床に置かれ、間抜けな表情になります。
当店は、地元界隈であれば、回収費用は頂かないのですが回収に往復1時間以上かかったり、時間を指定される場合には実費1,050円頂いています。
さて、このはなも6日間の公演を終え、月曜日に回収をしてきました。
Fさん、ご満足いただけたでしょうか?