ベルニナ急行と氷河特急
2014年 09月 01日
スイスは私が小学生の頃、「アルプスの少女ハイジ」を読んでずっと憧れていた国です。
飛行機に乗っている時間と空港から目的地までの移動の時間を差し引くと実質5日間。サンモリッツ2泊、ツェルマット2泊、グリンデルワルド2泊、欲張りで盛りだくさんの旅でした。
スイスを代表する鉄道と登山電車の旅、展望台からの名峰眺望、標高2500mのハイキング、氷河めぐり、チーズとジャガイモのローカル料理、山の斜面ののどかな田園風景、中世の街並み・・・たくさんのハイライトがありました。
まずは鉄道の旅。
スイスの鉄道といえば
①ゴールデン・パスライン
②氷河特急
③ベルニナ急行 と3つの代表的な路線があります。
この②と③に乗車しました。
ベルニナ急行はサンモリッツを始発とし、東に南下してイタリアのティラノに向かう列車。私鉄のレイティッシュ鉄道が運営しています。車窓からはベルニナ・アルプスの眺望が楽しめます。
今回のスイスの鉄道事故は氷河特急が走っている路線なのですが車両がベルニナ急行と同じだったのと特急ではなかったということで「氷河特急」の名前がいっさい出ませんでした。
なお、画像に写されている日時から7時間を引いたのが現地時間です。


ディアボレッツァというのどかな駅で下車し、「ディアボレッツァ展望台」へロープウェイで昇りました。
この駅は無人駅でプラットフォームも路面電車のそれのようです。駅の向こう側の山の斜面からは放牧された牛のカウベルの音が響き渡ります。聞こえてくるのは「カラーン、コローン」という鐘の音だけ。実にのどかです。
さて、氷河急行。「世界の車窓から」のビデオや旅番組で何度も見てずっと載ってみたいと思っていた鉄道。
今回、この事故で「乗れないのでは・・・?」と心配していたのですが事故2日後には復旧させたそうです。
サンモリッツから西へ南下する路線でツェルマットが終点です。

私たちが乗ったのは1等車両。天気の良い日にはサウナ状態になるそうです。幸いこの日は薄曇でした。

事故現場も気が付かないまま、やがて昼食の時間。
メニューはなく、日替わりランチに成っていてこの日は「ビーフストロガノフもどき」

食事より景色がご馳走。退屈しない車窓でした。
途中下車したアンデルマットまであっというまの4時間でした。