青学会館で行われた「偲ぶ会」にお花をお届けしました。
2016年 06月 17日
「来週、友人が青山の青学会館で偲ぶ会を行うのですが生花装飾をしていただけますか?」
Yさんは当店まで足を運んでくださり、花に対する希望やイメージ、亡くなられた友人のご主人のことや喪主を務める奥様の「想い」やバックアップをしているご友人たちの「気持ち」を私に伝えてくださいました。
亡くなられたFさんは旅行社で添乗員をしていられたこと。
去年はYさんとご夫妻でイギリスを旅行したこと。病気がわかってから、ご夫妻でフィレンツェを旅行したことなどを伺いました。
希望の花材はオリエンタル百合、トルコキキョウ、胡蝶蘭、てまり草など。
イメージカラーは白、紫の濃淡、グリーン。
月曜日に仕入れをします。水曜日の仕入れでは百合が咲きません。
百合:カサブランカ、リアルト、ラン:胡蝶蘭、ヴァンダ、トルコキキョウ:ボヤージュ・ホワイト、レイナ・ラベンダー、アンバー・ダブル・ホップ、メルティーブルー、てまり草、アルケミラ・ロブスター、アンスリウム:ミドリ、バラ:レモン&ライム、ホワイトマカロン、アジサイ:白、グリーン、グリーン(葉物、枝物):レザーファン、ポリキシャス、ドーダンツツジ、スモークツリー他。
グリーンの花を入れるのは故人の出身校の青山学院のスクールカラーにこだわったからです。
これらの花を使い、Yさんから伝え聞いたFご夫妻のことを思いながら、花を挿してゆきました。
青学会館の担当者のOさんには事前に連絡を入れ、搬入、設営の際の案内をいただきました。
とても好意的で会話の中の声からも優しさやポジティブな気持ちが伝わってきました。
家内と二人で設営に伺うと指定場所は立派な「高砂」がしつらえてありました。
作業場の机の上に置いたときの印象よりもずっと豪華になりました。
花だって「孫にも衣裳」なんだな・・・と思いました。結婚式場ならば、お手の物なのでしょうが、私には感心しきりでした。花屋の私にはこのような演出はできません。
しばらくするとYさん、Fさんがお見えになりました。
花をご覧になり、とても喜んでくださいました。私たちもうれしいです。苦労が報われます。
Yさんがご自身で作られたフィレンツェ仕込みの金箔細工の額縁は遺影を収め、イーゼルにたて、花の横に
飾られました。きっと友人、お仲間の集う和やかなお別れの会になったことでしょう。

明日、ガラス花器やオアシスベールの撤去にうかがいます。