電話が鳴り、家内が注文を受けています。しばらくのやり取りの後、電話が終わり、仔細を聞きました。
注文を下さったのは中野区在住のNさん「代々幡斎場に○万円のお花を2基届けてください。葬儀屋さんのお花ではいやなんです。私たちのリーダーだった人だから、特別な花にして欲しい。白にブルーを入れてください。ネットでお花屋さんを調べたのですがお宅ならしてくれそうだと思ったので・・・」」
1基が通常2基分ぐらいの高額な予算をいただきました。
まずは担当葬儀社さんに連絡を入れ、「特別な思いを持った方たちから贈られる花」を持ち込む了解を得、葬儀社の施工する花の仕様を聞きます。
名札は山札、花は白菊メイン。持ち込む花は特別な花なので同じ仕様にはできないことを了解していただきます。
白オリエンタル百合、白、グリーンフリンジ咲きトルコキキョウ、胡蝶蘭、ヴァンダ、ブルーデルフィニウムと何かもう一種類のブルー。
市場の仲卸でブルーの花を探していると千葉の青木園芸さんご本人がアジサイをたくさん持って売りに来ていました。
「これだ!」バリッと水の上がったブルーのアジサイを数本買いました。
仕入れを済ませ、Nさんに花材をお知らせすると「アジサイは長崎のシンボリックな花なんです。それはよかった。」
名札の名前は「長崎大学附属小・中学校同窓会有志」になっています。よかった、贈り主様たちの気持ちが花に込められます。

暑い日でした。花たちが暑さで水が下がり、萎れないよう、たっぷり霧を吹いてから、お届けしました。
会場は2区画を借りた大きなご葬儀のようでたくさんの花で埋もれて「特別感」が表現できているかどうか、心配だったのですが、Nさんからお礼の電話を頂戴し、安心しました。