ご近所にお住まいのお得意様、Aさんがいらして、「うちでお世話になっている税理士の先生が永田町に事務所を移転されたの。お祝いに胡蝶蘭を届けて下さる?いいものをお願いね。」
このような場合には「競り」ではなく、「注文」もしくは、「先取り」で手配をします。市場の胡蝶蘭担当者に依頼をし、入荷している胡蝶蘭から、一番花持ちがよく、花並びがきれいで、花が大きく、全体のプロポーションもきれいな鉢を選んでもらいます。今回は日程的に「注文」は間に合わなかったので「先取り」になりました。
彼が選んでくれたのは「おがわ洋蘭」さんの「ロイヤルシルクV3」という品種、「8L」という規格でした。
先様がご都合のよい日をAさんに伺っていただき、日取り、お届け時間も決まりました。(もちろん、仏滅や先負の日ではいけません)
当日、11時を目指し、家内と私の二人で配達に出ます。他にこの日はスタッフがいないので店は閉めて出かけます。
永田町は国会議員の事務所も多いので道路がバリケート封鎖されているところが多く、慣れていない私たちは「あれ、どうしよう!」
でも、行き先を告げれば、通してくれました。
コインパーキングに「タント」を入れ、ビル6階の事務所に二人で向かいます。(Aさんに二人でお届けすると約束したので)
私より、若い、とても感じのよい先生と秘書の方が笑顔で迎えてくれました。
管理方法などを説明し、スプレーをひとつ置いて来ました。「一日2回、株全体を満遍なく、霧吹きして下さい。」とお願いしました。
胡蝶蘭は東南アジアの熱帯雨林に自生する着生蘭。高温多湿で常に風が吹いている環境で木の幹にしがみついて生きている。乾季の時は全く雨が降らなくても朝夕に発生する霧の水分を株全体で吸収する。同じことをしてあげればいい。
無事、配達が終わり、帰路につきます。まだ、お盆休みのところもあるようで、比較的、道路は空いていました。