東京はお盆が始まります。
2006年 07月 12日
花屋では月曜日から「お盆商戦」が始まりました。お盆用の切花の仕入れをこの日にほとんど揃えるのです。一年に一回の「蓮市」も行われました。
蓮の花、巻き葉、開き葉などを競ります。今年は例年より開花が遅れていて、蓮の実の出荷はありませんでした。
お盆に使われる花材は他に、「ほおずき」「ミソハギ」「姫ガマ」などがあります。
お墓に迎えに行くのですから、菊、小菊、リンドウ、テッポウ百合、ケイトウ、カーネーションなども仕入れました。
生花以外では「麻がら」「マコモ」「牛馬」「俸禄」などがあります。
たそがれどき、あちらこちらの軒先で迎え火を焚く光景はまさに「歳時記」でいいものですね。
去年の7月から昨日ぐらいまでに亡くなった方はこのお盆は「新盆」になるわけですから、当店では御供えのアレンジメントのご注文もいただき、お届けが多くあります。
カサブランカ、白デンファレ、トルコキキョウ、ヴァンダ、クレマチス、オンシジュウム、デルフィニウム、アンスリウム・・・・・・・などの洋花を中心にガマやドウダンツツジなどの枝物を添えて、和風におつくりしています。
この一年間、ご葬儀の際、花の装飾をすべてさせていただいたお客様やお花をお届けさせていただいたおうちに「新盆」のお花をお届けするケースが多く、当時を思い出して感慨深いものがあります。
さて、昼間、留守がちで花がすぐにだめになってしまい、困ってしまう・・・・という方には「蘭蜂」がおすすめです。
胡蝶蘭は定番ですが涼しげで長く楽しめる「グラマトフィラム」がおすすめです。
上品な甘い香りも魅力です。
送り火が済むともうすぐ「夏休み」。本当に光陰矢のごとし。