初仕事は大雨の中スタンド花のお届け
2007年 01月 07日
こんな天気なので来客数も4~5人でした。でも配達は4~5件ありました。
雨の日にお蕎麦屋さんの出前が多いのに似ていますね。
きのうはなんと!上野まで行く羽目になりました。
先月の末にメールでスタンド花の注文をいただきました。
いつも「けやきホール」にお届けの注文を下さるお客様からです。
お届け先は「東京文化会館」となっています。所在地は書いてありません。
私は「新宿文化センター」のこととばかり勘違いして注文を受けました。
新宿ならちょっと遠いけれど、守備範囲だと思ったのです。
花をこしらえ、いよいよこれから配達に出発というときに念のため、調べてみると「台東区上野公園」という住所ではないですか。愕然としました。
でも、気を取り直してどうやっていくのがよいか地図で調べることにしました。まったく勝手がわからないからです。道路もわからないし、建物もわからない、搬入経路もわからない。
建物の何処に車を寄せて、搬入をするかということは非常に大切なことです。ことに雨や風の日には花も人もダメージを受けます。
よくわからないけれど、出発をしました。「上野松坂屋」までは何度か行ったことがあります。
何とか上野のお山にたどり着いたのですが、車を寄せる場所が見つからないまま、「東京文化会館」らしき建物の横を遠ざかってゆきます。その建物は公園の中にあって車が入れないのです。(地図上では四方道路に囲まれているのに)
結局、近くに寄せられる道を見つけられず、どんどん遠ざかり、忍ばずの池」まで行って公園を一周して、駅の上にある駐車場に車を入れ、スタンド花を担いで、雨に濡れながら50~60mぐらいは歩いたでしょうか。「東京文化会館小ホール」にたどり着きました。(それでもこれが最短、最良の方法のようです。業者には不親切な施設です)
私が用心して早めに出発したこともあり、受付にはまだ誰もいません。
ホールでは調律師の方がピアノの音を合わせていました。
主宰者の方も見えているとのことですが、控え室にはいませんでした。
誰にも立ち会っていただくことなく、スタンド花、伝票、包装紙を置いて帰ってきました。
お昼に出て、帰ってきたのが3時半。道路も込んでいたし、迷ったし、前途多難なスタートとなりました。
でも、帰ってきてからうれしいことが2つありました。
ひとつは去年まで2年間アルバイトをしていたHさんから年賀状が届いたこと。
彼女は今、山形県鶴岡市でがんばっています。最初の1年半は私に怒られてばかりいました。
でも、仕事の流れを覚えてから、私たちの下仕事をよく気がついてやってくれ、最後の半年は誉めてあげることが多かったです。とても「かわいい娘たち」の一人です。
思わず、涙が出てしまうほどうれしかったです。
彼女も「暮れ」は忙しかったはずです。わずかな正月の休み(多分1日)に気にかけて書いてくれたのです。その「気持ち」を家内と二人で受け止めました。
もうひとつのうれしいことは現在アルバイトに来ているMさんが帰省から帰ってきて顔を出してくれたことです。しかも私たちが好きなお土産をご両親から預って持ってきてくれたことです。
彼女はこの暮れのハードな仕事をやり遂げ、自信をつけたのでしょう。
私には立ち振る舞いが堂々と自信に満ちているように頼もしく見えました。
苦あれば、楽あり。これだから花屋は楽しい。