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やっとひといき。箱根で骨休み

この週末、箱根に行きました。いつもの定宿の渋谷区の宿舎です。(彫刻の森美術館と強羅花壇の間にあります)
2月末から4月第2週までずっと休みなく働いていたので疲れもピークにきていました。本当に待ちに待った「箱根」でした。

お店で私たちに声をかけるお客様を振り切って、ベテランのMさんにまかせて「代々木上原駅」に向かいます。

ここからもう私たちの旅が始まっています。淡島通りの「三洲」さんにお願いした折詰め弁当を持って、新宿駅の構内の本屋で旅の最中に読む文庫本を買い求め、ロマンスカーに乗り込む。
「急行」で見慣れている景色が、「特急」だと心地よく見えて流れてゆく。
弁当を食べて、好きな本を読んで、疲れたらまどろむ。

2時過ぎに宿につき、部屋に入ると、窓から見える正面の山に竜巻のようにまっすぐ上に伸びた雲がかかっている。まるで竜神のようだった。これがよく言われている「竜雲」なのでしょうか。
「龍」が空から降りて私たちを迎えてくれているようでうれしくなりました。

さて、いつもは「何もしない旅」なのですが今回は翌日の駒ヶ岳山頂の「元宮」参拝がハイライトです。

駒ケ岳山頂は私にとって「思い出深い」ところです。
「アイスホッケー部」大学1年の夏合宿、2年、3年の春合宿と3回つらい思いをしています。

当時、山頂の「元宮」の下にアウトドアリンクがあり、その下にインドアリンクがありました。
そのインドアリンクで練習をしたのです。
合宿所はケーブルカーの山頂駅の脇を下ったところにある平屋の倉庫です。
3度の食事はロープウェイ山頂駅の上の展望レストランでした。

この元宮からは「春の海」のような「雅楽」が、アウトドアリンクからは「トム・ジョーンズ」か「アバ」が終日大音量で流れていました。

だから、私には「駒ケ岳」といえば、「トム・ジョーンズ」のあのぎらぎらした歌が聴こえてくるのです。
朝9時前に宿を後にして、箱根園行きのバスに乗ります。朝は富士山がきれいに見えます。

35年後の駒ケ岳山頂は「ロープウェイ駅」と「元宮」以外は廃墟と化していました。
リンクもケーブルカーも展望レストランも営業していません。
そして、富士山が目の前にそびえ、360度パノラマの視界で絶景でした。
合宿に来ていた頃は景色を楽しむことなどなく、もちろん、参拝などもせず、ただ山を降りたい一心だった事を思い出します。(修験の場所だったぐらいだから、夕方、観光客が下山し、人っ子一人いなくなり、嵐のように毎晩風が吹き荒れたり、霧が立ち込めたりすると滅入りました)

目の前に広がる雄大な景色を眺めながら、頭の中では35年前の記憶がよみがえって、その当時の様子を思い出していました。

駒ケ岳を降りてから、「山のホテル」に行きました。

ここでお昼にしました。3,800円のランチを食べたのですが支払のときは4,400円弱になっていました。レストランって価格がわかりにくくていやですね。でも大満足なひと時ではありました。

食事の後はホテルの隣にある里宮「箱根神社」に参拝。

また、ホテルに戻り、ここが始発の「新宿行き高速バス」に乗って帰りました。
東名が渋滞し、予定時間を1時間オーバーで3時間かかって「池尻大橋」に着きました。

2日間好天に恵まれ、すっかりリフレッシュできました。
by junishimuraf | 2007-04-17 00:11 | ひといき

花屋店主の毎日


by junishimuraf
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