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邪宗門、アポロ、思わず立ち寄った国立の店

先週、国立の実家に行った帰り、寄り道したお店が2軒ありました。

2軒とも30年前のままです。

一軒目は「アポロ」  レコードショップです。(今はCDショップですが)
私が大学生の時オープンして以来、マスターが一人だけ店内の中央でネクタイを締めてきりっと立っています。(他にスタッフはいません)
角刈りだった頭は白くなり、だいぶ表情が柔らかくなりました。お歳を聞いたら「65歳」と答えられました。ずっと変わらない様子なのできっと若いときのほうが老けていたのでしょう。

私が初めて自分のお金で買ったレコード「ヘンリー・マンシーニ」ト「ベンチャーズ」は国立楽器で買いましたが、このお店ができてからはほとんどこの店で買っていました。

 特に社会人になってからは給料を貰ったら、必ず毎月一枚はレコードを買う・・・と決めていましたから、結婚して国立を離れるまで10年近いお付き合いだったと思います。

 だから、マスターが一人で立っている姿を見つけ、思わず入ってしまったのです。
そして、マスターと話しを交わしました。何か買わずに入られなくなりました。
「フランシス・レイ」「ジョアン・ジルベルト・イン・東京」、そしてマスターお薦めの「パリ・ミュゼ(アコーディオンの曲)」の3枚を買いました。ちょっと予想外の出費でしたが満足しています。

今も店内にジョアン・ジルベルトの声とギターが響いています。

さて、2軒目の「邪宗門」  高校生の時、あこがれていた喫茶店。タバコの煙をくねらせながらウィンナコーヒーをすするのがかっこよかった時代。
邪宗門、アポロ、思わず立ち寄った国立の店_d0029716_10284458.gif

大学生になってから、入り浸った。友達と青春を語り合った。
  独特の雰囲気。個性的なマスターとママ。おいしいコーヒー。いつもきれいな女性が2~3人狭い店内で働いていた。

20年経って入った。マスターがカウンターの中で相変わらず美しい女性に囲まれ、仕事をしていた。トレードマークの大きく広がった金髪もあのまま。でももうよぼよぼだった。ずっと下を向いていてやっと立っているようだった。
きっと生涯現役をつらj抜くつもりなのだろう。私はあそこまでできるだろうか・・・。

ウィンナコーヒーを久しぶりに飲んだ。テーブルの上には昔と同じ灰皿とマッチ。懐かしい。

帰り際、マスターが「ありがとうございます」と顔をあげた。目に力はなく、顔はむくんでいた。
昔、ご夫妻のキャンピングカーに乗せてもらい、一泊のキャンプに行った事があったので
「私の事を覚えているだろうか?」という淡い期待は消え去り、声もかけられずに店を後にした。
「生涯現役」    きっと貫くだろう。

 懐かしい、タイムスリップをした「寄り道」だった。
by junishimuraf | 2007-11-11 00:44 | ひといき
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